人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


声無しの タクマ

[どれほどそうしていただろうか。
かき乱された胸が落ち着けば、のろのろと立ち上がる。
どろほど貴重な書があろうと、あるいは宝物があろうと、
ここは出ていくべき場所だった。
それも、能う限り早急に。

書庫を出て探索を始める。
しかしすぐに城の複雑さに辟易することとなった。

さきほどの書庫に城の見取り図でもなかっただろうか。
足を戻しかけたとき、廊下の先に人影を見いだした。]

(383) 2015/01/30(Fri) 22:27:20

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