― 回想:戦場 ―[>>365金属の擦れる音に、眉を顰める。] っ……、……![勢いのある袈裟懸けに、跳んで下がる。数筋切れた髪の毛が、空を舞う。――……このままでは、向こうのペースのまま、逃げられる。僅かに生まれた、相手の死角。乱戦地から遠のいた事で、見えた区域。数歩退くと同時に、剣を左へと持ち替えて。]