[敵艦隊は、第一艦隊の戦艦との交戦に意識を向けたようだった。少なくとも、西方に迫り来る気配はない。] なに、別に構わん。 おれたちが前進するだけだ。 全艦、第二戦速前進。[襲い掛かる、という速度ではなく。だが着実に駒を進めてゆくような水雷母艦らの動き。 それは皇帝の信>>351にも通ずるもので――…ゲオルグ率いる巡洋艦との距離が縮まる。]