[窓を鳴らす吹雪の音に混じって聞こえるシスターの謝罪>>376に静かに目を開けて2人の背中を観察する。果たして2人とも心中に何を飼っているのだろうか。2人とも人間だと知ったうえで俺は人間である彼らを裏切ろうとしている。これから始まるのは人間同士の疑い合い、殺し合いだろう。人間より、仲間だと言った獣の方がマシに思えるなんて] 早く、全部終わればいいのに。[何の終わりを求めているかは飲み込んで胸に溜まっていた負の想いを引き摺られるようにぽつりと吐き出した]