― ラウンジ ―
[ふと顔を上げれば、天使を連れたダンディーな髭の魔族がそこに居た>>337。連れている天使は最初から耳や尻尾があったわけではないのだろう。
と、なると彼が後から付けた事になるが。耳は兎も角、尻尾は後ろの穴にでも入れて付けているのだろうか。そういうのもあるのか…と、素直に関心してしまう。
もし、自分が連れてきている天使に付けたらさぞ可愛い事だろう。露出多めの獣風の服なんてあればもっと良いのだが。と、まじまじ見てから挨拶が遅れてしまう。]
あぁ、やっぱり?でもお宅よく調教されとるなぁ
オレが連れてきたのなんか、未だに反抗されっぱなしじゃ
……探しとんのは、好きな天使へのアタック方法かな
[「まあ…」なんて頷くものだから、本当に初めてなんだと信じてしまう。そりゃ、ここで魔族同士牽制し合う必要なんて無いのだから当たり前だろう。
しかし、初めてにしても天使はよく主人に懐いているものだ。こういう関係も嫌いではないが、自分が求めているものはもっと。そう、例えるならば嫌いな人間達が結婚した時のように腕を組む関係が良いな、と妄想は捗る。]