あ。また呑兵衛が来たな。
エディ。使用人が窓から入るのやめて下さいって懇願来てるぞ?
俺は気にしないけど。
[最後の台詞で台無しなのは領主のいつものことだ。]
妹ちゃんも大変なことだな。
[捲し立てられる羅列を頷きながらもワインをラッパ呑み――これが領主とはあるまじき姿である。――しながら聞いていた]
あっはっは!
エディちゃんならそういうと思ったぜ!
ま、余り領主の座に興味が無い奴多いけど、そこはご愛敬。楽しいじゃん?
妹ちゃんは領主にするのはちょっとなー…
[勝手知ったる何とやら。屋敷に毎度窓から忍び込んでくる学者を領主は好ましく思っていた。飾らないところも面白い。]