貴女は見ていなかったかもしれないですが。
[そう、切りだして己の中の「疑問」を語り始める。
引退した身とはいえ、軍事用の機械義肢によって構成されたサイボーグと同じように
ただの民間人である己がドロイドと交戦出来た事。
メイン・サロンに降り立ったこともそうだった。
ハダリーは己に配慮をしてくれたのかもしれないが、それでも生身の人間では骨にヒビが入ってもおかしくない高さから飛び降りたのにもかかわらず、足に痺れも、痛みも感じなかった事。>>148
ベルティルデには話した>>314話題もあっただろうか。
それでも全ては伝えていなかっただろう。
ましてや、己がそれらの出来事に対して"無意識"にでも『人狼』だからかもしれない、と感じていたなんてことは。]
「人並外れた治癒力、強靭な力」―――。