― 会見の日・シュビト付近 ―
イケ盟主行ってこーい。
[女性ばかり(あれ約一名男いたぞ、と思ったのは見送って暫くしてからだった)をぞろぞろ引きつれて行くのを、そう揶揄して見送った後、こちらは王府軍に悟られないよう、精鋭を各所に配置する。
全員を馬ごと上手く配置するのは難しく方々に散らしたが、自分も近い位置に隠れた。隠密するわけではない為、一番近い個所は選べなかったが。
案の定、準備が整ったとか手紙が来たとか、そんな報告がこちらに入る。全員にではないが、一部には盟主と声でつながっていると知られている為、連絡係りにもよく使われていた。
何かあれば、声はすぐに届く。
すぐに飛び出せる位置に沈みながら、行われる話し合いに思いを巡らせる。]