[ 途中、もちもちとした議員らしき人物とすれ違う。>>272
ベネディクトが発した、ベルガマスコ議員、との呟きで、誰であったかははっきりとしたものの。
ナネッテは特に興味を示さなかった。
視察という 名目 を掲げながら、嗅ぎまわるのは。
政治を齧るものの 建前と本音 を、そっくりそのまま体現しているような気さえする。
「悪名高い政治家」「宇宙連保の暗部の手先」>>272
事前に用意された仮面を、見抜ける訳もなく、見抜くつもりもなく。
思ったのは、 "喰えないな……" という感想ひとつ。
そんなだから、一歩先導する形になったナネッテ。
背後で、声を掛けようとするベネディクトには気付かない。>>302 ]