[食べながら、ふと3年前のことを思い出した。
魔境に遠足に行って、遠足が修羅場になったあの日。
騎士団に入ったという幼馴染と久しぶりに再会したのもあの日だった。
年相応に成長した幼馴染の姿に、なんとなくむずむずしたのも覚えている。
騎士団に誘われて、ソマリアランについていくことにしたのもあの日だった。
鉄面皮―――そのころはまだましだったけど―――にはともかく、ローズマリーにまで妙な顔をされたのは納得がいかない。]
なんだよその顔。大丈夫だって。
マリーだって今、騎士団に入ってるかなんかしてるんだろ?
昔あんだけぴーぴー泣いてたおまえが平気なら、俺だっていけるって。
[そんな風に言って胸を張った記憶もある。]