まず、先立っての戦果により、敵本拠は火矢を浴び、相当の損傷を蒙ったと見られること。
また、立地の問題。――士官学校跡は二本の橋に阻まれ、守りに堅い一方、一度本拠に籠れば後方への迅速な散開が難しいという不利点があります。
前方の橋を破られ攻め入られた場合、本拠内の帝国兵は、後方の一本の橋を通してしか後退する事は出来ない。
同時に橋の前にて重曹歩兵らが睨みあっている状況、こちらが攻勢に転じた場合に、現状の侭では敵は総力戦を覚悟せざるを得ないでしょう。
バランスを崩した途端に、本拠を攻め落とされるか否かの瀬戸際に立っている、とも言えます。