…そうだな。[ナネッテの言葉>>367に、船医は微妙な反応を示した。船医はもう居場所を知っている。誰にも言っていないし、テオドールの指輪について、本人に対しても触れていない。船医は思うのだ。彼は本当に帰りたいのだろうか、と。なにか、呪いのようなものに縛られている気がする。なにか、使命感のような義務感のようなものに急き立てられていると感じる。それを誰かに言うことは死んでもないのだろうけれど。望まれることがいいことばかりとは限らない。アレは呪われている、と。船医は一人、思うのだ。*]