― 灼熱の闘技場 ―[会話の合間にか、唸り声が聞こえて視線が落ちると>>377獣がいた。獣がただの獣でないだろう事は、闘技場で少しの間過ごせば理解も出来た。]……ええと。[此方を見上げて剣呑に訴えている様子に、その意図を掴みとろうと眉を顰め、獣と、目の前の男と、自分の足元を順番に見てから。]邪魔、って言いたいんだろうか。すまない、犬君。[そう言い後ろに下がろうとした。]