………ふむ。
[取り敢えず、腹は満たされた。
だからこそ、花園に座り込めば
娘の体から蔦が引いていき、
人の姿へと戻っていく。
そして自分の体に咲かせた黄色の花を
瞳を閉じて意識を込めて、
赤色へと色を染め替えていく]
……ごちそうさま、ディーク。
[に、と口の端をあげて笑って。
赤い花を体に咲かせたまま
その場を立ち去っていく。
ああ、本当に美味しかった、また食べたい!
もう後悔の念も何もない!
あるとするならば。
エディの死を見る前に彼に会いたかったと
己の行動を悔やむばかり。
そうして獣は、姿を隠す]*