でもシモンの言葉を聞いてるとね。
あたしも、わかるような気はする。
あたしも……何があっても守りたい、大事な子がいるから。
もしその子が疑われたりしたら。
庇おうとすると思う。
その子が殺されそうになったら……相手が誰でも、殺そうと、するかもしれない。
[シモン。物静かな彼が、今日はやけに饒舌だった>>356]
[不思議な男だ。淡々とした口ぶりで、けれど痛いところをついてくる。]
[本当にカッとなってやってしまったのなら、それは罪だ。
けれど、それを責める資格が自分にあろうか。]
[また、溜息が漏れた**]