― 公国前進拠点・個人執務室 ―[それは作戦会議が行われるよりも前か。ディークは個人執務室で、ひとつの指示を出していた]ベリアン・アリー大尉に連絡を。休憩の後、先の報告に来るようにと。[先のと告げるのは、遺体回収>>138の後の話である。報告という名目で、少し彼と話がしたかった。鼻にこびりついた血の匂いを打ち消そうというように、一時、紅茶の匂いがかつてのように部屋の中を漂っていた──*]