人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


魔王 ギィ


 また厄介なことになったものだ。

[腹心の言葉を待つまでもなく、追跡が難しいことは理解していた。そこに竜まで現れたとあれば、第二王子を捕える子はほぼ不可能だろう。]


  ……… 戻るぞ。

[不機嫌を隠すこともせず、居城と為したジルヴァーナ城へ足を向ける。]


 今は預け置く。
 いずれはすべてを手に入れてくれよう。

[竜が飛び去るのを見送ることなく、心のうちを吐き捨てた。]

(377) 2014/09/13(Sat) 23:16:45

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