[幕を下ろす拍手は此処にはない。解放を認めてくれる"他者"もいない。決断するのは"己"それならば――] 「旅をしないか」[やがて訪れた真白なイドにそう語りかける] 見せたい――いや、確認したい場所がある そこに留まることは出来ないから またきっと、此処に戻ることになるだろうけれど[イドが再び飛び立つのを見送り、レトはようやく城へと足を向けた]