― 戦場 ―[ 睨み据える視線の先、ロー・シェンが槍を捨て、フォルカタを取るのが見えた。短剣より、フォルカタの方が間合いが長い。だが、彼に足を止めるつもりはなかった ](俺の、剣は……)[ 盾を持たぬ彼が、揮う剣は、自らを盾として、護るための ][ 低く身を屈め、一度地に手を着いて、フォルカタの軌道を逸らすためと、ロー・シェンの盾を躱すために、滑るようにして、その足下へと蹴りを入れようとする。ロー・シェンが体勢を僅かでも崩せば、その身体を突き倒すつもりで*]