人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


読書家 レト

 ― Our revels now are ended ―

[吸血による熱を治め、一人になったレトは
ようやく何故此処にいるのか――施設を出たのか、現状を把握することにした。イドが伝えたのは、既に告げられた願いを含めてのこと。
多を考える願い。一見独りよがりな願い。
それら全て、心からのもので]

 俺には何もないな……

[木に凭れ、空を見上げた。
この地に束縛する力は消えた。
これから何処へ行こうと、独りではない。
行きたい場所へ、もしかしたら帰りたい場所へ行くことが出来る]

(375) 2013/10/13(Sun) 01:39:38 (茄子)

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