[アレクシスから用件>>364を聞けば軽く握った白纏う手を顎先に宛がい]
嗚呼、ちょうど貰いに行こうかと思ってたんですよ。
よくわかりましたね。
[微かな動揺を隠し目許をなごませた。
幾分年上の彼に少しばかり言葉づかいが丁寧になる。
逃げていたから症状については相談できぬままあれど、やはり軍医ということもあり察されていたと続く言葉で知れた。]
自家製のハンドクリーム……。
[自身の手に視線が落ちて血を滲ませた事を思い出す。
その手を伸ばして彼から品を受け取る。]
少し荒れていたので助かります。
ありがとう、――…先生。
[咎める言葉なくあれば、案じてくれたのだろうと思え、彼の厚意を在り難く頂戴することにした。
勝手な苦手意識も罪悪感とともに薄れていた。**]