― 現実世界 サンデッキ ―
[現実世界に戻れば先ず同僚へ一声掛け、
職場を抜け出し、二段飛ばしでサンデッキへ。
既に日が沈み、夜景を見るにも早い時間帯。
場に人は居らず、ぱちんぱちんと変身して行く。
慣れた手付きで用意する便箋は4枚。]
『何するですぜ?』
いやまぁ、先輩としてのご挨拶?
もしかしたら僕が先輩じゃない可能性も、あるけどね。
[少し、彼が意識を向ければ、
空中で紙飛行機へと折られていく便箋。
宛先は、合格した新たな魔女たちへ。
放てば桜吹雪を舞わして、四方へ散っていった。*]