──── 回想 メイン・サロン ────
[ 怒るわけがないという彼。>>267
ほっと息を吐くといくらか肩の力は抜けただろう。 ]
……すき…?
…はい、ハナはとても綺麗です。
[ 彼の目線が胸ポケットの薔薇へと注がれる。
"すき?"という疑問の後にこちらも薔薇を見た。
この"ハナ"の香りは私の体を暖めてくれる。
優しい気持ちになれる。
そして何より、綺麗だ。
それが好きという感情であると気づけぬまま。
だから綺麗だと、そう返した。
彼がポケットに手を入れれば自然とそちらを追いかけ
出てきた芳香剤を物珍しげにじっと見つめる。 ]
それは…何ですか…?
[ 少しも目線を外す事なく口にした問いかけ。
それを見れば、少なくとも興味があることはわかるだろうか。 ]*