― 交戦当日:陸戦場・上空 ―[崩れそうな所の援護や、固まっている敵への強襲。そんな動きを繰り返しつつも、距離を保つ事は常に意識に置く。ある意味、少年としては珍しい状態なのだが、それはそれとして]……っ![幾度目かの上昇の後、淡い紅が細められる。影竜が、きゅ、と鳴いた]……わかるか、ルアル。火の気配。[幾度か話に聞いていた、緋色の気配を感じて。漏らした呟きは、やや低い声]