カレル、カレル――――……!!![声が張り裂けんばかりに、叫ぶ。既に見慣れた金髪は人馬の群れに埋もれ、その姿を確認することも出来ない。近衛兵に命じ、笛を鳴らさせる。] 第三胸甲騎兵隊、下がれ!! 一度陣を立て直す!![指揮官をやられた隊は崩れやすい。それを知っているが為に、攻勢に回っていた騎兵隊を一度退かせた。そして、炎のバリケードを囲むように、自ら親衛隊を指揮して前線に立つ。]