ふん、そっちこそ。相変わらず有能で味方の時は頼もしいと思ったけどよ。敵にまわすとこれほど面倒なヤツはいねぇ。[敵を前にして、漏れるのは賞賛の言葉。この男ならもし襲撃がなくとも、狙われることに気づいて武器を運び出すことくらいやってのけたかもしれない。なんて思った]……お前が剣を抜かないで大事な家族のところへ戻るってんなら。それでもよかったんだがよ。[相手方が武器を構えるのであれば、そうもいかないだろう。すっと手をあげると、襲撃隊の面々も武器を構えた]