― 塔 ―
[確認の視線を門側へと戻すと、弓兵が上方目掛け矢を射掛けている>>349ところだった。
弾込めの合間に狙われた鉄砲隊が一人、また一人と脱落していく]
ち、火縄銃の弱点を知ってやがったか。
[よもや未知の武器をこの短時間で読み切ったとは知らず。
舌打ちした後に土嚢を積む歩兵らの方を観察する]
盾か…。
時間稼ぎもここまでかね。
[あの様子ではいずれ道は出来上がり、歩兵が中に入ってくるだろう。
だがそれはそれで問題無い。
こちらの本領は白兵戦だ]
[そして、実際に護るべきはこの塔ではない]