[…――身体が休眠した侭でも、嫌が応にも頭に流れ込んでくる幾つもの、音、音、音。
知っている言語では無い、けれど、確かに意味を理解出来た。昨日まではその「鳴き声」を聞きとる事すら殆ど出来なかったのに、感覚の何処かで拾っているのは、其処彼処を行きかう、音の、波]
………――うるさい。
[擦れる声音で低く、不機嫌に唸れば、>>354イドが一匹ベッドの下から慌てて逃げて行った。あれはギィのイドか。そう理解したのは何故だっただろう?
傍で待つもう一匹、クレステッドのイドが、伝言を、ひとが理解出来る言語で伝えようとするのを視線で制した。聞こえて居たから良い、と。声にせずとも伝わった様子で、>>349クレステッドのイドは、主から言い渡された要件が済めば何処かへと飛んでゆくだろうか]