― 少し前・広間 ―
動物病院。
そういえば、獣医の資格も持ってる同僚がいたわ。
[ペットショップがダメなら、というマリエッタにぽんっと手を叩いた。
その膝の上で、手のひらサイズのヒヨコがきょとりと首をかしげていたが、クレメンス>>358に預けると寂しそうにピューピューと鳴きだした。
厨房で菜くずを包丁でみじん切りして戻ってくれば、パンくずをクレメンスから貰っていたが、親だと思っている女医の顔を見れば小さな羽をパタパタさせている]
小動物って可愛いわー。
クレメンスさん、ありがとうございます。
[ため息を漏らすクレメンスにお礼を言ってから、ほうれん草や白菜などを細切れにしたものを与えれば、もりもりと勢いよく食べ始める]