[今度こそ抵抗できずに、意識がある状態で触られるという事態に直面してしまい、取り乱しはしないものの心内は恐怖の色で染まる。
指が触れた瞬間、身を捩り少しでも離れようと試みるも、両手両足ともに拘束された状態では難しく、この体をつりさげる鎖をしゃら、しゃらとわずかに鳴らすだけに留まった。
せめて、と顔ごと視線を逸らし、目も口も閉じて男が喜ぶ反応だけはすまい、と心に決めていても、耳は塞げず戯言がそこから脳内を、精神を揺さぶってくる。]
…っ
[異様に下の毛に執着しているが、拘りがあるのだろうか。わかりたくもないが、執拗に撫でられるとぞわぞわとした悪寒が這いあがり、つい唾を吐いて反抗の意思を示してしまったのだ。]