― 浮遊する群島 ―[魂の欠片が霧の沼地に取り残されている一方、蛇に絡め取られた体はし風吹きすさぶ空を進んでいた。大小いくつもの浮遊島が漂う空を抜け、比較的大きな島に口を開く洞窟へ連れ込まれる。入口こそ狭かったが中はかなり広く、邸宅と言ってもいいほどの調度が整っていた。]