[ 彼の心の叫びが苦しみが、聞こえたような気がした>>357>>360
彼にも──ガルーにも心はある。
なら、心があるから人間だと思っているだけで
僕自身が気付いていないだけで……
──僕は既にガルーになってしまっているのでは?
──このような時に。
いや、このような時だからこそか。
ぞわり、と鳥肌が立つ。
その時に現れたのは、見慣れた白い猫>>358。]
…………。
[ 次の叫びは、さらに悲痛さを増しているような気がして>>362。
──まるで、魂の底から響いてくるような。
結局、僕の持つナイフが彼の元へと伸びることは──無かった。]*