――……?
[幾らかノイズの交じるようになった音が、懐に収めていた通信機から響く]
――副長!! ご無事でしたか!?
[周囲の三人にも聞こえるよう、受話音量を目一杯に。
雑音で聞き取りにくいものの、その内容は聞き取れた]
……砲術長が? なんだって、そんな。
[呟いて。だが、そんな詮索は今は無意味だと思いなおす]
こちらは現在、バルサミーナ少佐以下、ファベル少尉、フィッシャー少尉と共におります。
工作員による機関室への注水を懸念して、ともかく、移動を検討中でありました。
[そのように、報告を入れる]