[曲がり角に照らして添える微かな光の輝き。>>370彼女の献身を有難く用いる男は、趣味を半分兼任させる。先ず一つ、と灯せば、足を踏み出し、更に迷宮の奥深くへ。] 貴女のお蔭で、恙無く進めそうです。 ―――…ああ、ほら、次の角が。[するりと唇を寄せるは彼女の耳元。耳孔の凹凸に唇宛がうようにして柔く食み、囁く言の葉を彼女にのみ響かせようか。]