[最後の最後までと、あがき続けるその四肢から、次第に、だらりと、力が抜けてゆき、 やがては、その土色から、ふ、と光が消えて、 手がぱたり、と、緑の地面に落ちてゆく。 握りしめた拳は、そのままで。] [そうして、零れ落ちるのは、 地に落ちたとて決して実を結ぶことのない――… 一粒の、砂] *