[廊下でカタリナと>>368シモンと逢うならば>>369
その足取りは食堂で横たわっていた時よりも
はっきりしていたことに少しだけ、安堵した]
俺は、今からゲルトの弔いにね
[頭を下げる様子に、小さくうなずいて
フリーデルがゲルトの死化粧を終えたなら
手に持った聖書を開いて、悼みの言葉を諳んじる
幼馴染を喪った悲しみの中
妹を遺さなければならなかった心残り
それはきっとあるんだろうな、と感じながらの聲は
世話になっていたレジーナへの弔いと同じく
宿るは強く、切ない哀悼であった
向ける視線の温度には気づかない
今は。ゲルトの幼馴染の1人として。彼を弔っていたから*]