―格子の家―
…へへ
[>>328上からの視点でスマホを向けられれば、自然と柔らかな微笑みが浮かぶ。
無事、彼の携帯に収められれば。今度は彼の手を掴んで階段を降りるのを手伝うように、引き寄せる。
それからしばらくは夢中で、彼と彼のいる格子の家にカメラを向けて、記念写真の候補をいくつも収めた。]
そうだな…そろそろお腹すいたかも。
三輪そうめんか、それいいな。
俺は特に行きたいところも無いし、お前についていくよ。
[正確に言うなら、聖前と一緒ならどこだってかまわないのだ。]
また、来ような。
[相変わらずこちらも誰となのか言わず、代わりに聖前の瞳を見つめて目を細める。
"今度は2人きりで" また――。
格子の家を出を後にしてからは、自然と隣を歩いている聖前が、とても愛おしいと想いながら。次の目的地へと向かった。*]