[一途で真っ直ぐな突きを、避けることなんてできなかった。 体を斜めにずらし、防具の一番厚い胸の位置で 滑らせるように、突き込む切っ先を受け、逸らす。 同時に左手を伸ばし、ステファンの剣持つ手首を捕えにいった。 体はさらに前へ踏み込み、横から背後へ回り込むように動き、 剣持った右手で羽交い締めにしようと腕を伸ばす。]