― 灼熱の闘技場 ―すまない、治療できる場所を探していて、余所を見ていた。[>>361ぶつかった非礼を謝罪を重ねることで詫びるが、心底悪いとは思っていないような様子は声色と口調から出ていたか。暗に突っ立っていたそっちも悪くないだろうか、という疑問が漏れていたのかもしれないが、何より元から口調はそっけない方だった。再び頭を下げると同時に、袋の中が合わせて軽い音を立てた。]