― 城館 ・ホール―
遅くなりました、申し訳ございません。
[評議会の所有する城館に着けば、もう殆どのマスター達が集まっていた頃だろうか。
先に到着した長生者のうち、まだ誰かがホールにいたなら、彼らに丁寧に頭を下げる。
それから腕の中のアレクシスから静かに手を放し、
身体も離れようと数歩、下がった。]
決定が下るまでは、ここがしばらく君の居場所になる。
どなたの元に行くかは、まだ分からないけれど。
ここは君と同じ血兄弟達がいるだろうし――、
それまで、彼らと交流を深めてみるのも良いかも知れない。
[どこか離れがたい感覚に捕らわれながらも、簡単にここでの生活についての説明をする。]