Perfect!
[神学校に講師として来ていた風変わりな歴史学者の口癖を真似るようにして言う。
神学校で教鞭をとりながら、クレステッドと似たことを言っていたあの講師も、もしかしたら人ならざるものだったのかもしれない。]
……この世界には様々な宗教が存在して、人々が信じるものも様々だ。
故に、もしもあまねく神と呼べるものが在るとするならば、それはこの世の存在や原理そのものといったもの位ではないか……
[ロザリオの銀鎖をさらさらと滑り落とし、暖炉の火にくべる。]
……受け売りだけどね。
聞いたときはわからなかったけれど、今なら解る。
[手の内の刃について問われて、そちらを見た。]
……天の使いを自称する声と一緒に現れた。あなたを殺して自害するのが私の天命だと。
……随分なタイミングだと思わない?さて、神を騙るは……
[言わんとすることは伝わるだろう。]