── →廊下 ──
[会話を終えれば部屋を出る
シモンは、どうしただろう。
続いたかもしれないし、残ったかもしれない。
自分達の話はもう終わったから、どちらにしても同行することはなく。
食堂へ向かうつもりで足を進めれば、
神職の二人が連れ立って歩いてくる>>356>>359]
神父様、シスター。どちらに?
[問い掛け、教えてもらえたのなら
「お願いします」と頭を下げて、出たばかりの部屋に戻ることになった。
家族としてそれは当たり前のことだ
開いたドアの一歩後ろ、その位置で弔いを見届ける。
それ以上は入らず、彼らにも兄にも近づかなかった。
向ける視線は二人それぞれに
物言いたげなものを含めていたのだが。
その種類は、大きく違う──]**