人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


山岳の民 ヴェルザンディ

 ……あんたら、どこに行くの?

[問いかける声音は、少し甲高いもの]

 この先は、ウェントゥスの領域。
 ……不慣れな者は、風に浚われるよ。

[古い時代の在り方を残す装いと、肩の上の真白の獣と。
そして唐突な現れ方は、来訪者たちに何を思わせたか]

 見た所、山の恵みに用事があるわけでもなさそうだし。
 ……山の怒りに触れない内に、戻った方がいいよ?

[そう呼びかけながら、来訪者に向けられる瞳にあるのは、好奇のいろ。
知らぬ存在への畏怖よりも興味が勝るのは、この頃から変わらぬ気質だった。*]

(368) 2015/03/08(Sun) 21:17:41

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