辛いのに貴賤はないさ
身内が怪我したんだ。そりゃ動揺もする
誰かに頼りたくなる、誰かが、助けたくなる
それを我慢する必要は全くないんだよ
むしろ抱え込んで潰れてしまわないかが心配さ
それで悲しむ人間がいることを
忘れちゃいけないよ、カタリナ
自分にできることをすればいい
無理して背伸びしないで、たまには神様に愚痴を言って
君はゲルトの妹ではあるが、
1人の、カタリナって人間なんだから
カタリナになれる時間もまた、大切にしたらいいさ
[なんて言って。相談に彼女が教会を訪れる度に
自然になってゆく様子に、笑みが零れたものだった**]