[枯れている、そう評を受ければ、
全く恵まれたジジイだ、と口にはせずに苦笑する。
何が無くても他人の夢を伴走し楽しみを追う我儘を貫き通すだけの強さは誰もが得られるものではないのだから。
戦う側として戦場に立ってきた身として、理解はする。だが共感は難しい。]
…熱情抱くよりも生きることに必死な下層の連中もいるんだよ。
興味もないんだろーけどね。
もっとも、魅せられる程の将がいたのなら話は別だったのかもしれないけど。
[自由になれるなら何をするのか、思いつくこともできない。
それは上手くイメージできないから苦痛も鈍いともいえる。
こんなことを言っていても口調は実にあっさりしたものだ。]