んー、て、ゆーか。
俺の場合、そーしないとやり切れなかった時期があった、ってゆーか。
[前だけ見て走り続ける。
両親を失ったばかりの頃は、そうしないときつくて立ってもいられなかったから]
……別に俺、凄くなんかねーよ。
ただ、自分の思ったまんま、突っ走ってるだけ。
迷うより、動いてたい、ってそう思ってるだけなんだよ。
[そんな気質が風の本質にも近い、というのは無自覚のもの。
だから、自分のように、とか言われるとなんというかこそばゆくもあり。
傷の手当てに話が及ぶと、ちょっとほっとしたように息を吐き]
ん、さすがに自分の腕縛るのってきっついからな。
頼むわ。
[上着を脱いで、大人しく傷を診せる事にした。*]