……ほんとだ、凄い数。[結果的に鳥使いの一人には追いつかれ、一人で行く、という事はなかったわけだが。辿り着いた先で見たのは、異なる出で立ちの集団二つ。彼らが進もうとしてるのが、『暗黙の了解』によって定められた境界の先、と気づいた瞬間、反射的に体が動いていた。身を隠していた高い位置の枝の上から、集団の前へ向けて、跳ぶ。後ろから聞こえる上擦った声は、やっぱり届いていなかった]