ヨアヒム兄ちゃんみたいに頼れる大人になりてーのになぁ。[牧場の手伝いに訪れる青年は、子供っぽく短気なペーターにとって憧れであり、同時に妬ましい目の上のたんこぶである。どうせこのあと、カタリナを連れて帰ってきて、慰めるのは彼の役割なのだ。そう思うと、むしゃくしゃしてつい道の脇に出来た雪山を蹴飛ばした]〜〜〜〜っ、いって!![直後に、硬い氷の層につま先をぶつけて、痛みのあまりぴょんぴょん飛び跳ねる。……この間抜け姿が誰の目にも止まらないことを、切実に祈りたいものである]**