ぐっ……!![機能的なことを除けば耳は良い方であり、音楽家としては困ったことはないのだが、こればかりは完全に裏目に出てしまう。不快な音に、じっとりと汗をがにじみ、身体がぎゅうっと強張った。思わず唇を噛む。途端に鉄の味が広がるが、それどころではないのだ。][ふらふらと後退し、どこかの壁に身体を預けて座り込む。隔壁は無事降りたようだ。>>#16サロン内のドロイドも皆のおかげで、ほぼ撃退出来たらしい。それならば、この症状が治まるのも、早いかもしれないな。]