――――っ……ぁぁ……
ぁああああぁ……!!!
[少年の顔が青ざめ、嫌悪と憎悪と悲しみと怒りと殺意と、――絶望と、あらゆる負の感情が入り混じった叫び声を上げながら、騎士の後頭部目掛けて、振り上げた円月輪を叩きつけるように下ろす。
何度も、何度も何度も何度も。]
[いつかの中年男性の顔をした騎士は、にたりと嗤うと、頭から血を流しながら、鎧ごと姿を消した。]
[ディアボロスは時たま、戦っている相手の内心を映す鏡になるという。
少年があの事件を思い出してしまっていたから、騎士があの男の顔になったのだろうか?]
[肩で息を吐きながら、胸の上に落ちた宝玉を拾い上げた**]